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【厳選】RADWIMPSを聴き続けて10年の僕が特に紹介したいスゴすぎる野田洋次郎の歌詞フレーズ24コ

RADWIMPSが人気バンドな理由の1つに、間違いなく歌詞のすごさがあると思う。映画『君の名は。』の大ヒットの理由にも当然、映画の世界を広げてくれるような、ボーカル・野田洋次郎の歌詞の素晴らしさがある。今回はいい歌詞だらけのRADWIMPSの曲の中でも特に聞いた時の衝撃がすごく、特におすすめしたい歌詞フレーズをニューアルバム『人間開花 』の曲も含めて、厳選して26コ紹介する。

1.なんでもないや

君のいない世界にも 何かの意味はきっとあって

でも、君のいない世界など夏休みのない八月のよう

君のいない世界など笑うことないサンタのよう

君のいない世界など

君の名は。 』の主題歌の1つである『なんでもないや』の、君がいない世界なんて味気なくて、つまらなくて、やっていられない、ということをとても斬新で可愛らしく表現したこのフレーズ。「夏休みのない八月」「笑うことないサンタ」という比喩表現は素敵で可愛くてグッとくる。

さらに素晴らしいのは、初めに「君のいない世界にも何かの意味はきっとあって」となけなしの前向きさを引っ張りだしていること。この言葉があると「君がいないと生きてても意味がないよ...」とただ嘆く男の言葉ではなく、君がいなくなっても痛みに耐え、なんとか意味を見つけて生きていこう、という覚悟がある立派な人間が、「でもそれはやっぱり辛いことだよ」とこぼしている心情が伝わってきて、胸により深く響く。

君のいない世界に打ちひしがれた男をマット・デイモンが演じた「幸せへのキセキ」も温かくていい映画だった。

 

2.アメノヒニキク

次の哀しみは何時何分?

それまでにそれまでに

次の幸せは何時何分?

それまではそれまでは

ニューアルバム『人間開花』の中で今一番好きな曲。

このフレーズからは「あきらめ」を僕は感じる。

野田洋次郎のソロプロジェクト「illion」の『Water lily 』という曲に、「僕らどこへでも行けると 調子のいいことでも言おう」「僕ら何にでもなれると とびっきりの嘘でも言おう」という歌詞が出てくるが、それを聞いたときも同じように「あきらめ」を感じた。「僕ら」はどこへでもは行けないし、何にでもはなれないと認めている歌詞だからだ。

この『アメノヒニキク』も、哀しみはできれば味わいたくないけど、それは無理だと気付いているような歌詞。でもこの「あきらめ」が最近すごく気持ちいい。

叶わないことを願うのは苦しい。それよりも、その時は苦しくても自分にできないことや、「この世界では不可能なことがある」ということを認めて、その中で楽しくやっていく方がずっと気持ちいいなぁと、最近よく思うからだ。

次の哀しみが来るまでに、できることをして、次の幸せがくるまでは、なんとか踏ん張ってやっていこうと思う。

僕はそう解釈したけで、他にも色んな解釈ができる、魅力的なフレーズ。

3.ピクニック

「無様にもほどがある」 遠くで誰かが言う

じゃあ誰に教わればいい? 

はじめて生まれたんだ

誰かを批判する時にまるで正解があるかのように文句を言ってしまうことがある。「あいつは間違っている」と。しかしよく考えると、相手が間違っているのでなく、自分の考えと違うだけだということに気が付く。大人も子供も関係なく初めて生まれた人生初心者なんだとこの歌詞を聞くと気持ちが改まる。「無様にもほどがある」と人に言ってしまう側にはなりたくないなぁ、と。

そういえば昔、島田紳助が子供に「お父さんもお父さんやるのは初めてだ。だから間違うこともある。」と言ったという話を書いていてふと思い出した。「初めてだから」ってすごく吹っ切れる言葉だなと思う。 この曲が主題歌になっている野田洋次郎主演の『トイレのピエタ 』も切ないけれど希望があって、大好きだった。

 

4.me me she

僕の好きな君 その君が好きな僕

そうやっていつしか僕は僕を大切に思えたよ

野田洋次郎の書く詞はとても数学的だと思う。「僕は君がすごく好き。じゃあそんな僕がすごく好きな君が好きになってくれた僕もきっと素敵なはずだ」という感覚は「X×YはXYだからY×XもXYだよね」という感覚ととても似ている。

僕は幼いころから苦手ということもあいまって数学が嫌いだった。いかにも子供っぽいけど、数学はなんか冷たい感じがしたからだ。しかし『ビューティフル・マインド  』という映画を観て数学に対しての見方がガラッと変わった。主人公である実在したノーベル賞受賞科学者のジョン・ナッシュが言った「試みを繰り返すたびに成功の確率は、劇的に上昇する」というセリフに感動したからだ。そこには情熱があったし、さらに科学的根拠がある数学的な言葉は「努力はきっと報われる!」なんてあいまいな言葉よりもずっと勇気をくれた。数学的な言葉は一見理屈っぽいが、感情的な言葉よりも信頼できることが多い。

 

5.ドリーマーズ ハイ

悲しみに優しさ足すと平和に

平和に痛みを足すと怒りに

怒りに温もりを足すと涙に

涙に涙足すとカラカラに

 

その声に心を足すと言葉に

言葉に愛を足すとたちまちに

あぁ すべてを足して僕たちで

割れば世界に 

me me sheで野田洋次郎はとても数学的な考えをすると話したが、その典型なフレーズ。

アジカンのゴッチが『ワールド ワールド ワールド 』というアルバムを発表したあとのインタビューで「僕たちが言う「世界」には三種類あると思う。1つは主観的な世界で、2つ目は客観的な世界、そして3つ目は僕たちが客観的とか言っている次元を飛び越えた、超客観的な、真実としてそこにただある世界」というようなことを言っていたが、この曲の全てを足して僕たちで割った世界とは1つ目と2つ目の世界のことだ。3つ目の世界は真実としてそこにあるんだけど、それは壮大すぎて僕たちは一生掴めないだろう。結局僕たちは自分の中からでしか世界を見れない。だから、全てのものを足して僕たちで割ったものがそのまま僕たちの世界なんだな、と感じた。

「その声に心足すと言葉に」は、なるほど、と思った。

 

6.シュプレヒコール

語り継がれた物語は いつも終わり方は決まっていた

「そして彼らは いついつまでも 幸せにくらしましたとさ」

 

ちょっと待ってよ知りたいのは

その続きだよ 守りたいのは

やっと手にしたハッピーエンディングを

枯らさずに咲かせとくカプセルを

130曲以上あるRADWIMPSの曲の中でも僕がトップクラスに好きな曲がこの『シュプレヒコール』だ。歌詞も最後までずっと素晴らしいんだけど、特にこのフレーズは僕が心のどこかで感じていた気持ちをはっきり言葉にしてくれたようで嬉しかったのを覚えている。

ハッピーエンドの映画を観た時に、「幸せな結末で本当によかった。でもその後も主人公たちはこのまま幸せでいれたんだろうか…」とよく考えてしまう。最近では『シング・ストリート』という映画を観たときだ。素晴らしい映画で、美しく感動的なラストも最高な映画で、今年観た中でも特に好きな一本だ。それだけに主人公達のその後が心配になってしまった。できれば主人公のコナーとヒロインのラフィーナには2人でずっと幸せでいて欲しい。しかしそれは難しいだろうなとも思う。「めでたしめでたし」ではなく、その後も2人がずっと幸せでいれる方法を知りたくなる。

僕たちが生きている現実は、ハッピーエンドどころか、そもそもエンドすらなく、嬉しいことが来て悲しいことが来て、の繰り返しだ。宇多田ヒカルの復活アルバム『Fantôme 』に収録されている『二時間だけのバカンス』という曲の椎名林檎のパートの出だしで「おとぎ話の続きなんて誰も聞きたくない」というフレーズがあるが、きっとめでたしめでたしではない状況がまた来てしまうということをどこかでみんな感じているからだろう。

しかしこの『シュプレヒコール』という曲のラストで歌われる「さぁいざ 甘んじて受けましょう 主文 懲役僕の生涯を 命を賭し命の刑期を」「とっくに枯れ果てた涙腺を 揺らし続ける君の存在も ごちゃ混ぜになったまま 瞬く世界」という歌詞を聞くたびに「とにかく生きていこう」と不思議と心がすっきりする素敵な曲だ。

 

7.夢見月に何想ふ

若かりし頃に 戻りたまふと 願わん君の愚かさに

今までの全ての言葉と出会いは 己を恥じて時を呪う

 昔に戻りたいと誰もが一度は考えたことがあると思う。僕も昔に戻れたらやり直したいことなどをよく考える。しかし「高一に戻ってやり直してー!!」と考えることは「高一以降の人生変えてー!!」と考えることであり、無意識に高一以降に出会った友達や彼女をいらないと言ってしまっていることになる、ということにこの歌詞を聞いてから気付いた。

「人間関係はこのままで自分だけを変えたい」と思っても、人と人との出会いとは、隕石が家のトイレの中に落ちるぐらいのとてつもない偶然でできているらしいので、過去に戻って少し行動を変えただけで出会えなくなってしまう人や仲良くなれなくなってしまう人もたくさん出てくるはずだ。そこまで考えると、「それは悲しいから今のままでいいや」とある意味前向きになれる。今を少しずつ変えていけばいいか、と。

過去を少し変えることで未来が全く違ったものになってしまうことを描いた『バタフライ・エフェクト 』という映画が素晴らしいので、すごくおすすめ。

でも「昔に戻ったら、今持っている知識を総動員してあの子とうまく付き合えるようにしたいなぁ。グヘヘ」と妄想することは楽しくてやめられないですよね。

 

8.オーダーメイド

少し不機嫌な顔のその人は

また仕方なく話し始めた

「1番大事な心臓はさ、両胸に付けてあげるからね。いいでしょ?」

またまたぼくはお願いしたんだ

右側の心臓はいりません

わがままばかり言ってすいません

 生まれる前どこかの誰かに、「どんな感じで生まれたい?」と尋ねられたんじゃないか?というユニークな発想の曲『オーダーメイド』。このフレーズは、まるで携帯ショップでiPhoneの機種変更をする時に、「iPadも一緒にどうですか?パソコンお持ちでないなら一台あった方がいいですよ?」と勧めらるかのように、両胸に心臓をつけることを勧められ、それを断っているシーンだ。もちろん今心臓が左側に一つしかついていないことから逆算して作り上げた歌詞なんだけど、いろんなことを肯定する力をくれる。「理由なんて後付けでいいんだ」と。

例えば、とても辛い失恋をして、その後に出会った人が最高の彼氏(彼女)になったなら、「この人に出会うためにあの失恋はあったんだ」と思えるように、諦めなければどんなことでもきっとあとで肯定できるようになる。「そうか、こうなるように僕は生まれる前から今の自分を選んだんだ」と生まれる前からひっくるめて、全てを肯定しようとしている素晴らしい歌詞。

ハンターハンターの317話 でメルエムとコムギが「この瞬間のために生まれてきたんだ」と気づくシーンは何度見ても鳥肌が立ちますね。

 

9.狭心症

泣いちゃいけないなら 僕がいけないなら

涙腺などとうに切っといてよ

生まれた時にさ へその緒の前にさ

ついでに口横に裂いといてよ

RADWIMPSの曲の中で『五月の蝿』と並んで最も衝撃的な歌詞の曲がこの『狭心症』だ。

このフレーズは前述した『オーダーメイド』と重なるところがある。『オーダーメイド』では、「今の自分になるように全て選んで生まれてきた」という物語を通して、自分の体や機能全てに意味があることを歌っていた。『狭心症』では、そんな自分の生まれもった機能を否定してくる世界なのか社会なのかに対して、「僕の生まれ持ったものをダメだって言うなら、生まれた時にダメじゃないようにしとけよ」と憤っている。何か意味があって持っているものを否定するなと。ダメだと言われたって、もう持って生まれてきた後なんだから。

人間がもしも涙腺を持たず、口が横に裂けている生き物だったとしたら、野田洋次郎は「いつでも笑っていられるように 生まれる前僕は 口が裂けているように自分をオーダーメイドしたんだよ」と歌っていただろう。

 

10.25コ目の染色体

次の世の僕らはどうしよう

生まれ変わってまためぐり合ってとかは

もうめんどいからなしにしよう 一つの命として生まれよう

そうすりゃケンカもしないですむ どちらかが先に死ぬこともない

僕がRADWIMPSを知った曲。「ここまで人のことを好きになれるもんなのか!」と歌詞に衝撃を受けた。

「生まれ変わってもまた出会いたい」というセリフは何度も聞いたことがあったけど、「生まれ変わってまた出会うのとかめんどいからもう来世では1つの命として生まれよう」なんて言い切りが衝撃的でかっこよかった。このフレーズのようにネガティヴなイメージの言葉をプラスに変え、かっこよく使ったセリフが大好きだ。

Mr.Childrenが「どうせ」という言葉を最高にかっこよく使った、『しるし 』という曲の「ともに生きれない日が来たって どうせ愛してしまうと思うんだ」というフレーズは胸が熱くなるし、『ワンピース』の152話 でルフィが悩むチョッパーに言った「うるせぇ!!行こう!!!」というセリフには泣いてしまった。

「めんどい」という言葉をすごくかっこよく使ったこの『25コ目の染色体』も間違いなく感動的な名曲。

 

11.いえない

言えない 言えないよ

今君が死んでしまっても 構わないと思っていることを

一見最低なことを言っているように見える曲だが、「このまま行くと、いつかお互いが冷めてしまう日が来るけど、今君が死んでしまったら僕の中で君は永遠になる。」と相手の気持ちが離れてしまうことや、なにより自分の相手に対する情熱が冷めてしまうことを恐れている極端なラブソングだ。

普通は、そこにどんなに意味があっても、「君が死んでしまっても構わないと思っている」という言葉はなかなか使えるものじゃない。

「絶対君に(または君が僕に)冷めないようにするにはどうしたらいいのか?」と突き詰めて考え、この結論まで行き着き、そして言葉にしてしまえることがとにかくすごい。どこまでも突き詰めて考えれる人の精神力と体力に圧倒される。世界中に溢れる、どこかで聞いたようなありきたりな言葉だらけのラブソングとは次元の違うフレーズ。

  

12.DADA

なぁなぁなぁなぁなぁなぁにしないで

もんもんもんもんもんもんとさせないで

まぁまぁまぁまぁまぁまぁにしないで

とんとんとんとんとんとんと行かないで

僕のような普通の人と、野田洋次郎の違いがわかりやすく出ている歌詞。「なぁなぁ」で終わらすことはできないし、「まぁまぁ」とうやむやにするのも嫌で、「もんもん」としたまま過ごすなら何か答えを見つけたくて、「とんとん」と先には行けない人だからこそ、何事にも疑問を持って、突き詰めて考え、斬新な視点の歌詞を野田洋次郎は書くことができるんだろう。

しかし、その代わり辛いことも多いと思う。

村上春樹が『「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?  』という本で「どうすれば自分の頭で考えられますか?」という相談者からの質問に、「自分の頭でものを考えるというのは、かなり疲れます。しんどいし、面倒だし、まわりの人達とうまく歩調があわなくなったりします。そういう意味では、いちいちアタマなんか使わずに、みんなと同じことをしていたり、誰かにかわりに考えてもらったりしていたほうがずっと楽です。」と答えていた。

野田洋次郎の生き方はなかなか辛そうだ。

 

13.だいだらぼっち

一人ぼっちと一人ぼっちが 集まってできた

この世界

寂しいことなんかない 一人ぼっちなんていないよ

一人ぼっちになんてなれないから

友達も彼女も家族もいたとしても孤独を感じることはある。そして自分が感じるということは、きっと多くの人が感じる感覚なんだろう。

多くの人が「一人ぼっちだ」と感じることがあるなら、全然一人ぼっちじゃない。みんなその感覚を共有してるんだから。一人ぼっちだと感じるのは自分一人だけじゃないんだから。と伝えてくれるフレーズ。

水野敬也さんの「夢をかなえるゾウ2 」で悩んでいる主人公に、ガネーシャが「本を読め」と言うシーンで「仕事、お金、人間関係、幸せ…人間の悩みなんちゅうのはいつな時も同じや。そんで本ちゅうのは、これまで地球で生きてきた何億、何十億ちゅう数の人間の悩みを解決するためにずっと昔からつくられてきてんねんで。その『本』でも解決でけへん悩みちゅうのは何なん?自分の悩みは地球初の、新種の悩みなん?自分は悩みのガラパコス諸島なん?」と言っていたのを思い出す。この広い世界と長い歴史の中で、自分だけが持っている悩みなんてない。

「この悩みは自分しか持っていない」と思っている人はきっといっぱいいるんだろう。良くも悪くも、完全にひとりぼっちになることは不可能なんだなと、優しく教えてくれる素敵なフレーズ。

 

 

14.ソクラティックラブ①

君は僕が愛しいと言うけど それは僕の何をさすのだろう?

僕を僕たらしめるものが何なのか教えてよ

例えば

顔が半分に 腕が二、三本に 目が五等分にちぎれちゃって

脳みそが隣人に 声が宇宙人に アレが人参に

変わっちゃっちゃったとしても 君は僕だと言えるの?

僕の何が残っていれば僕なのだろう? 

どこまでの変化なら「僕」だと言えるのかを、「君」に尋ねる究極の問い的フレーズ。言葉選びにユーモアがあるところも素敵。

フェイシズ 』という映画でミラ・ジョボビッチ演じる主人公が、連続殺人鬼に襲われ、なんとか逃げ出して一命を取り留めるも、橋から落ちたショックで「相貌失認」という、人の顔が判別できない症状になってしまっていた。恋人や家族の顔さえわからなくなってしまった彼女は、恋人に抱きしめられることにも違和感を感じてしまう。

見た目が変わっても、中身が変っていなければ、自分は自分のことを「僕だ」と認識できるが、自分以外の人はなかなか難しいのかも知れない。

それと『教団X 』という小説で知って驚いたんだけど、ベンジャミン・リベットという科学者による有名な実験では、人間は何かをしようと意思を起こす時、実はその意思を起こすよりも前に、本人も気づかないところで、すでに脳のその部位が反応しているという結果が出た。つまり指を動かそうとする意思よりも先に、その指を動かす役割がある脳の神経回路が反応しているということらしい。

脳が指を動かそうとした、0.35秒後に、自分の意識が指を動かそうという意思をもつということみたいで、つまり意識っていうのは、脳の活動を写すだけの鏡みたいなもののような可能性がある。

自分とはなんなのか全くわからなくなりますね。

 

15.ソクラティックラブ② 

無理やりでもその点と点を 繋げて あの星座みたいに

その心の形をわかった気にさせて

ペガサスも孔雀もオリオンも 言われたって んなの分かんないよ

乙女も牛もヤギもコンパスも どれ一つそうは見えないんだよ

あのあたりが時計の針だって どっから見ても無理があんだろう

もしもあれが双子の一人だって 言うならば俺はもう何だって... 

多くの人が思っていたことをはっきりと口に出してくれたフレーズ(笑)

映画『GO 』で窪塚洋介演じる杉原が言った、「ライオンは自分のことライオンだなんて思ってねぇからな!お前らが勝手につけた名前じゃねぇかよ!」という言葉を聞いて自分の中になかったその考えにハッとしたことを思い出す。

星座の形がその名前通りに見えることなんてまずない。しかし一度名前を付けられた星たちは、その星座として認知されていく。これは星に限った話ではなく、人間も同じだ。日本という場所に生まれれば「日本人」と名付けられるし、1987年以降に生まれただけで「ゆとり世代」と名付けられる。人には無理やりにでも点を繋げて形にし、名前をつけて、わかった気になりたい習性があるんだろう。

逆を言えば、アジカンが『ノーネーム』という曲で、

淡く 淡く光る 気が遠くなるほど遠いあの星も

空で集い そして点と線で絵になり 名前が付いた

そうなんだよ  名前をくれよ

と歌っていたが、自分(人生)に名前(意味)が欲しいと思っていても、どうせいつか誰かが勝手に名前をつけてくれるということだ。だから自分の人生の意味だのなんだのは人任せにして好きに生きようかなぁというふうにも思える。

ちなみにこの間ハワイ島のマウナケアという4000m以上ある山で星をいつもより近くでハッキリと見たら、さそり座は結構さそりに見えました。

 

16.パーフェクトベイビー

君の願いが少しでも 

叶えばいいとはそりゃ思うけども

叶わなくともいいだろう

今日はそんな気分なんだよ

この曲のこのフレーズを聴くと、いつも少しワクワクする。「願いが叶わなくてもいい」と心から思える自分になっているところを想像するからだ。『ぜんぜん気にしない技術 』という本で、「やりたいことがない」という悩みをもつ相談者に対して、家入一真さんが「夢や希望もただの荷物でしかない」と言っていて衝撃的だったのを思い出す。「夢や希望を持ったところで、それらはその人の人生を保証してくれるわけではない。夢や希望が糧になることもあるかもしれないが、足をひっぱることも多いからだ」と説明していた。

確かに夢や、叶えたい目標は『荷物』でもある。それが叶えば素晴らしいけれど、叶わなかった時に落ち込んだり、下手をすると絶望してしまうこともあるかもしれない。そう考えると、かなり重い『荷物』だ。

それよりも、「まぁ叶わなくてもいいか」と思えるほど、日々が充実しつつも気持ちがリラックスできている状態を想像すると「それ最高に幸せそうだなぁ それもいいなぁ」と思えて、少し肩の荷が降りて楽になる。 

でも「叶わなくてもいいや」って無欲な時に、意外と願いって叶ったりしますね。

 

17.ブレス

触れたら壊れてしまいそうで

触れなきゃ崩れてしまいそうな

だけどそれでも 僕は手を伸ばすよ

壊れても拾い集めるよ いいだろう?

たまにどちらを選んでも後悔しそうな二択にぶち当たる。どちらも選びたくない。でもあらためて考えると、勝手に二択にしてしまっていたのは自分だった、なんてことがある。この『ブレス』という曲でも、触れたら壊れそうだけど触れなきゃ崩れてしまいそうな君をただ見守っている男がでてくる。しかし「それでも触れたい。壊れたって拾い集める。」と触れるべきか、触れないべきか、という二極論を飛び越え、例え傷つけても覚悟をもって君に触れる、と決めた勇気が語られるこの歌詞はとても感動的で、メロディーの盛り上がりと合わさって鳥肌が立つ。このフレーズのように行き止まりに見えたものを知性と勇気で飛び越え、新しい答えにたどりつけるような人になっていきたい。

ギャングキング』という漫画で、病気のお姉ちゃんの治療費を稼ぐため、高校に行かず、やりたかった音楽もあきらめて掛け持ちで仕事をしているベロくんというキャラクターが、「これからは仕事終わりに一時間でもギター弾く。疲れてたら週末だけでも弾く!」とお姉ちゃんも自分の夢も両方大事なんだ、と気付くシーンを読んでいて感動したのを思い出しました。

 

18.ます

あなた一人と 他全人類 どちらか一つ救うとしたら

どっちだろかな?迷わずYOU 

ただ、「超野田洋次郎なフレーズ」とだけ言いたいフレーズ。

 

19.透明人間18号

愛さないで 愛でよう

探らないで 探そう

語らないで 喋ろう

歩まないで 歩こう

 

愛さないで 愛でよう

飾らないで飾ろう

変わらないで 変えよう

失くさないで 捨てよう 

 RADWINPSの歌詞の中でも特に好きなフレーズ。

言葉が少し変わるだけでこんなにイメージが変わるのが面白い。

すごく個人的な印象だけど、「愛する」という言葉からは、少し気取ってかっこつけているような、自分に酔っているような印象を受ける。でも、「愛でる」は犬や子供を無邪気に可愛がっている感を感じる。

「探る」は人を疑ったり、人の嫌なところを見つけようとしているようなイメージを受けて、「探す」になると大事なものを見つけようとしている様子が浮かぶ。

「語る」からはどこかで聞いた話を自分の考えのように話しているやつや、酔っ払って自分の考えを喋り倒しているおっさんのイメージが浮かんできて、「喋る」は友達や恋人とお互い対等で、楽しく話しているイメージになる。

 「歩む」からは肩に力が入っているような印象を。「歩く」からはフラっと散歩しているようなリラックスした印象をうける。

面白い。

ざっくりまとめてこのフレーズを、僕は「かっこつけたり、気取ったり、人より上に立とうなんてしないで、素直に普通に行こうやなぁ」というふうに解釈した。

映画「ファミリー・ツリー 」や「ネブラスカ 」などの、アレクサンダー・ペイン監督の作品を観た後に感じる、「普通でもいいから素直に生きて行こうやなぁ」という感覚と似たものを感じれて嬉しい。

20.夢番地

叶えたい夢ばかり数えて

叶えた夢は泣きながら きっとどこかへ

 

...

 

叶えた夢の数を数えよう

叶わない夢は 誰かがきっとどこかで

叶えた夢を数えることはなかなかない。叶えてしまった時点で当たり前のものになってしまって輝きが少なくなってしまうからだ。

『夢番地』を初めて聞いた時、「叶えたこと達に申し訳ないー!!」と思ったのに、すぐに忘れて、また聴くたびに「忘れてたー!申し訳ないー!!」となる。

夢とはいえない、買い物の話になってしまって恐縮だけど、二ヶ月前くらいに、ずっと欲しかった岡村製作所の『コンテッサ 』という、いい値段のするデスクチェアを購入した。買った当初は嬉しくて、衝撃を与えないよう、ゆっくりと座ったりするほど大事にしていたが、今ではデニムやジャケット置き場としても使ってしまうほど、ゆるゆるになってしまっている。もう今はそんなことより、事務所の前に毎日降ってくる落ち葉を吹き飛ばしたり吸い込んだりできる、エンジン付きの『ブロアー バキューム 』が欲しくてしかたがない。でもこれも購入したら、だんだん当たり前のものなっていって、雑に扱うようになっていくんだろう。そうなる前に、今までに購入した、欲しかったものの数をまず数えたい。

水野敬也さんが昔ブログで、「デスクから見える位置に、叶えたい夢や目標を書くことも大事だけど、叶えた夢や達成した小さな目標も一緒に書いておくと、モチベーションがかなり上がることに気付いた」と言っていた。

なんか最近自分がギスギスしていると感じたら、叶えたいことは一旦忘れて、今までに叶えたことを思い出すようにしてみる。

 

21.おしゃかしゃま①

僕は見たことないんだ

あちらこちらの絵画で見るんだ

さらに話で聞いてる神様は

どれもこれも人の形なんだ

 

偶然の一致か運命の合致

はたまた自分勝手スケッチ

あっち こっち そっちってどっち

一体どうなってるんダ・ヴィンチ

神様がいるかいないかは考えたことがあったけど、いたとしたら人の形をしていることに疑問をもったことなんてなかった。でもこう言われると今まで疑いもしなかった自分が少し恥ずかしい。人の形をしていて当然と思っているなんて、この曲でも歌われているように、「何様なのさ」だ。

僕のような小市民は権威に弱い。あの世界的にすごいと言われているレオナルド・ダ・ヴィンチさん相手に「それ本当ぅ〜?」なんてなかなか思えない。完全に想像力も思考力も野田洋次郎にボロ負けしているのが浮き彫りになったようで悔しい。でもこんな風に新しいものの見方を発見させてくれるところが野田洋次郎の歌詞のすごさだ。「一体どうなってるんダ・ヴィンチ」とシャレが聞いているところも最高。

22.おしゃかしゃま②

来世があったって 仮になくったって

だから何だっていうんだ

生まれ変わったって 変わらなくたって

んなことどうだっていいんだ

天国行ったって 地獄だったって

だから何だっていうんだ

上じゃなくたって下じゃなくたって

横にだって道はあんだ 

神様を本気で信じたことなんかないくせに、何かあると神社にお参りして、願いごとをしてしまったりする僕からすると、とてもかっこよくて憧れてしまうフレーズ。『天国行ったって 地獄だったって だから何だっていうんだ』なんて、「バチが当たって地獄にいかされちゃったら...」とか考えて僕は言い切れない。笑

自分なりの考えをしっかりもって、「自分はこうですたい」と言い切れるようになって行きたい。「バチがあたるー!」と恐れる人達を横目に不敵な笑みで、「おれは神様に祈ったことはない」と言い切った、ワンピースのゾロみたいに。

23.最大公約数

別れる理由3つあるなら

別れない理由100探すから 

ただただかっこいいフレーズ。

「あなたのそういうところが合わないの。別れましょう」と言われたら、引き止めるために「直す直す!直すから!」と言ってしまいそうなもの。そこで「でもこことかここはすごい合ってるよね」と言えたらかっこいい。

まぁ実際はもう別れたい気分になっている相手を引き止めるのは、別れない理由を100コ見つけたとしても難しいとは思ってしまうけど...

それでもこの心意気はやっぱりかっこいい。夢や目標にだってこの心意気で挑みたい。叶わなそうな理由が3コあるなら、叶えられそうな理由を100コとはいかなくても4コぐらい見つけよう、ぐらいの気持ちで挑めばきっと楽しく生きられる気がする。

少し話は違うけれど、映画「ヒメアノ~ル」でムロツヨシ演じる不気味な先輩「安藤」が、「おれは何度フラれてもあきらめないつもりだよ」と言っていたのが絶妙に怖くて笑ってしまった。

 

24.リユニオン

友達の意味なんか おれは知らないけど

もしもこれが違うのなら いらないや もう知らないや

野田洋次郎得意の「言い切り」の中でも、この言い切りは特にかっこいい。僕はヒップホッパーの人達がよく言うような、「おれ達マジ仲間」的な熱い友情を聞かされると、「ぼくと友達たちとの繋がりって、この人たちに比べたら薄い気がするなぁ。これって友達とはいえないのかなぁ」と少し自信がなくなってしまうことがある。しかし人がどうだろうと関係なく自分がそう友達だと思うなら、この『リユニオン』の歌詞のように自信をもって言い切ってしまおうと思える。そうされたら僕もきっと嬉しいから。

僕が「そんなの知るか精神」で感動したことが、ラッド意外でもう1つある。Coldplayの『Coldplay-Live 2012 』というLive DVDのインタビューで、ボーカルのクリス・マーティンが「もっとクールに演奏すれば?とよく言われるけど、そんなの知るか。何万人ものオーディエンスを楽しませようと思ったら、カッコつけてる暇なんてないんだ。」と言っていたのを聞いた時だ。

自分の頭で考えたことを信じて、人の意見に揺るがない強さを持っている人はそれだけでかっこいい。